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どうやって親は子供をデルタ株の猛威から守るべきか? / 現役塾講師が考察

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現在、若年層の新型コロナウイルス感染者の増加が著しい。

 

従来株では、子供への感染は極めて限られていた。子供が感染するケースは、殆どが家庭内で親から子供へうつったケースだった。しかし、従来株から感染力の高いデルタ株への置き換わりが進んだ事で、これまで見られなかった子供同士の感染や、子供から親への感染のケースが増えている。

 

 

 

デルタ株の影響で、これまで「感染しにくい」とされてきた子どもへのコロナ感染が広がっている。東京都内の病院で看護師として働く40代女性は、ワクチンを2回接種したのに、9歳の娘から感染した。

2021年8月20日 

www.asahi.com

 

 

 

今のところ、世界中で猛威を振るっているデルタ株に対する唯一の予防手段とされているのがワクチンだ。だが、副反応に関する報道を目にすると、「自分の子供への接種は不安」という親御さんも多いだろう。

 

国内で12歳以上の子供への接種が進んでいない理由は、ワクチンの供給が追いついていない事もあるが、やはり一番大きな理由は、副反応への不安からの様子見が多いからだろう。

 

一般的な副反応として頭痛や倦怠感、発熱などの全身症状がある。これについては、「感染するよりずっとマシ」と思って受け入れるしかないと言う意見もある。

 

「今ワクチンを接種しなければ、子供の感染のリスクは上がり、そして家庭内で感染させる可能性も高い。だから、副反応のリスクを甘受してでも、親は子供にワクチンを接種させるべき」と言う意見もある。

 

 

しかし…

 

 

7月30日、アメリカのCDC(疾病対策センター)によって、デルタ株に感染した場合、ワクチン接種者の体内でも未接種者とほぼ同量のウイルスを生み出す事を示す研究結果が公表された。つまり、子供がワクチンを接種しても、学校で感染した場合、新たな感染を引き起こす力においてワクチン非接種者と差がないと言う事だ。更に「子供はワクチンを接種したから大丈夫」と言う安心感から気が緩む事で逆に、家庭内感染リスクが高まる危険性もある。

 

 

 

米疾病対策センター(CDC)は30日、新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」に感染した場合、ワクチン接種者の体内でも未接種者とほぼ同量のウイルスを生み出すことを示す研究結果を公表した。

 

米連邦政府は今週、接種完了者にも屋内でのマスク着用を推奨する指針を出しており、CDCはこの判断の主な動機となったデータを公表した形だ。

 

専門家によると、ワクチン接種によりそもそも新型コロナに感染する可能性は低減できるものの、感染者となった場合、接種者であっても未接種者と同様にウイルスを拡散する可能性があることが示唆されている。

2021年7月30日

www.cnn.co.jp

 

 

 

米疾病対策センター(CDC)は30日、米東部マサチューセッツ州で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)を分析した結果、感染者の74%がワクチン接種を済ませた人だったと明らかにした。

 

一部の感染者から採取した検体を調べたところ、9割が感染力の強い変異株「デルタ株」だったといい、ワクチンを接種しても自身が感染したり、他人にうつしたりする可能性があると警告している。

2021年7月30日

mainichi.jp

 

 

 

また、現在の新型コロナワクチンは、通常ではあり得ないスピードで開発された未知のワクチン(新型コロナの遺伝子の一部を接種する事で、体内で新型コロナのたんぱく質を作らせ、抗体を生み出す遺伝子ワクチン=人間の体自身をワクチンの製造工場にする仕組み)で、未知の副反応のリスクがある。

 

「未知の副反応のリスクを引き受けて、子供にワクチンを接種させる」のも、一つの選択だ。しかし、親として他の選択肢も常に考えておく必要がある。

 

学校でクラスターが発生するような兆候が見られた場合や、感染対策が不十分と判断できた場合は、「念の為に欠席させて、家でオンライン学習をさせる」などの対策を取る事で、子供をデルタ株から守ると言う選択も、親として考えるべきだろう。

 

コロナ前から、日本では無理をしてでも学校に行くことが賛美されすぎていた。故に毎年インフルエンザが大流行し、インフルエンザで命を落とす児童生徒もいたのだ。

 

これを機会に、例え子供が通っている学校でオンライン授業が整備されていなくても、親の判断で、「念の為に子供を欠席させて、オンラインで在宅学習させる」を当たり前にして行く事も、デルタ株から子供を守る有効な手段と成り得る。

 

この事は結果として、子供と家族だけではなく、友達や先生を守る事につながる。

 

ウィズコロナ時代は、子供と家族、友達と先生の全員を守るため、「在宅オンライン学習の環境が日本でも当たり前」になるかも知れない。

 

塾や予備校に関しては、ウィズコロナ時代の授業は間違いなくオンライン受講に切り替わって行く。対面授業に拘っている塾、オンラインに切り替える事が出来ない塾は淘汰されて行くだろう。