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独身で生きる人が直面する絶望

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独身で生きる人が将来、容赦なく起こるであろうと恐れている恐怖は孤独だ。

 

独身で生きる人はそれを「想像」する。それは絶望(破綻恐怖)となって、独身で生きる人の精神を蝕む。

 

もし、その絶望を死によって解決を見つけられないだろうかと本気で考えるなら、それは精神にすでに起こってしまった死を身体にもたらすという事に繋がる。

 

人が人生に絶望して「死にたい」「死の選択」を考える時に背後にあるものは、単に「死の欲動」だけでない。「生の欲動」との限りない葛藤がある。つまり、生きることが苦しくて、生きにくくて、死の選択を考えるという事だ。


人生に絶望した人が「なぜ死んではいけないのか」と問う背景には、「どうしてこんな人生を生きなければいけないのか」という問いがある。

 

死にたいと訴える人の多くは、自分の人生を生きることが苦しく、それならば死んだ方が楽になれると考えるのだろう。

 

臨床心理士時代の自分は「この辛い生をなぜ生きているのか?」という患者さんの問いに対する明確な答えを持ち合わせていなかった。

 

もう結婚できない。残りの人生でやれることなんか、微々たるもの。このまま独身で孤独に生きるしかない。そして、最後は孤独死するのなら…「自分に生きる価値があるのか?」「こんなにつらくてどうして生きていなければいけないのか?」…

 

「人は自らの生死、運命を引き受け、一生懸命に生きようとするから可能性を手にする事が出来る。人は誰しもが、生きる意味を持ち、生きる姿をさらけだしている。全ての人生、皆輝いており、誰と比較する事もない絶対的な唯一無二の美しい存在なのだ」…という、綺麗事を孤独に生きている人に言っても、何も伝わらないと思うんだよね。

 

独身バンザイで生きるという事は、最後は孤独との闘いになる。