人は店舗や行政窓口等でクレームを言う時、たいてい怒っている。この時、クレーム対応してくれた担当者が、怒りを受け止めてひたすら傾聴してくれた時に得られるのがカタルシス(感情を吐き出すことで、不満や緊張などの精神状態が鎮静化すること)だ。
怒るとカタルシスを得る事ができる。それゆえに、人にとって怒るという行為が快感になってしまうのか?
どんな時でも怒ると言う行為は、人に快感を与えてくれるのか?
そうではない。怒りは快感だけではなく、同時に後悔や自己嫌悪を生む可能性がある。なぜなら、人は、怒りが物事を破壊し、傷つけるさまをメディアのニュースを通して知っているし、さらに、相手に怒りを向けている自分自身が持っている理不尽さや残虐性などに思いを至らせ、それが後ろめたさや罪悪感を生む事も知っているからだ。
また、自分の怒りの表現(相手を怒鳴る)が、たちまち相手の怒りをあおり、それがあまりにパワフルなために結局劣勢に回ってしまう場合も考えられる。
相手を怒鳴ったらリベンジ(倍返し?)されて、その結果、発散させ切れず心にわだかまる怒りを抱える事になる場合もある。
その怒りとは、「やり返したいけど、相手の方が強いから怒りたくても怒れない…ことに怒っている」という怒りだ。これほど不快で苦しいものはないよね。
誰かに怒りをぶつけて、相手を破壊しても、後悔や後ろめたさ、罪悪感を感じないような人(サイコパス?)や、自分の怒りが誰にも制止されず、リベンジリスクもなく、果てしなく相手を破壊しつくす事ができる人(独裁者?)にとっては、怒りはさぞかし快感だろうね。
きっと 自己愛的なワンマン社長は、会社の中で「怒りをいくらでも楽しめる人」だから、怒りは蜜の味…なのかな?
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