Laugh & be happy

臨床心理士と公認心理師の有資格者です / YouTubeもよろしくね~♪

「他人への期待値が高くなる」と怒りっぽくなる。

 

一般的に人は「平穏で安寧に過ごしたい」と思っている。

 

でも、「怒りっぽい人」は、平穏なひと時を自らの怒りで破壊する。

 

これは何故なのか?

 

いくつか理由があると思う。

 

元々、そういう人は「短気で怒りっぽい性格だ」とか。

 

ただ、本来は穏やかな性格の人であっても、「怒りっぽくなる」時がある。

 

その理由として挙げられるのが「他人への期待値が高い」という事。

 

 

 

「他人への期待値が高い人」は、コミュニケーションにおいて、目の前の相手に次のような思い込みをもってしまう。

 

 

「自分がこのように考えているんだから、相手も当然そう考えているだろう」

 

「自分がこのような事を求めているんだから、相手も当然それを受け止めてくれるだろう」

 

 

こういう思い込みのことを心理学では、心の浸潤(しんじゅん)性という。

 

 

 

浸潤というのは、一般的には、「液体が少しずつしみ込んで濡れる」ことを意味する。

 

医学的には、「がん細胞などが組織内に侵入して広がって行く」ことを意味する。

 

そして、心理学的には、「思想や思考、感情や雰囲気などが、水がしみ込むような感じで次第に浸透して広がって行く」ことを意味する。

 

 

 

怒りっぽい人は、「心の浸潤性」が普通の人と比べて格段に高い傾向がある。

 

 

 

人はそれぞれ、色んな思考や感情を有している。

 

物事に対する「受け止め」や「解釈」は、一人ひとり当然異なる。

 

それなのに、「相手もこれぐらいの事は理解してくれるだろう」「相手もこれぐらいの事はするだろう」という思い込みが強ければ、相手とのコミュニケーションの中で、期待外れの連続となってしまう。

 

つまり…

 

 

心の浸潤性が高い

他人への期待値が高くなる

期待が裏切られる

怒りっぽくなる

 

 

…という事になる。

 

 

 

逆に心の浸潤性が低い人は、「自分は自分、他人は他人」という感じで割り切ったり、「自分の課題と他人の課題」の分離が出来るので、他人への期待値が過剰に高くなる事はない。

 

故に、コミュニケーションの中で「期待を裏切られて怒りっぽくなる」という事は少ない。

 

 

 

それから、怒りっぽい人(心の浸潤性が高い人)は、自分の思考や感情を論理的に伝えるのが下手だったりする。

 

論理的な説明や明確な自己主張をしなくても、「相手から理解されたり」「相手に受け止めてもらう」ことを期待する。

 

そうなると、必然的に相手を思いやるコミュニケーションを取る事が出来なくて、相手を悲しませたりする。

 

でも、その事に気が付くことが出来ずに、自分が有する「相手に対する期待」が裏切られた事だけに焦点が置かれて、そして、一方的に相手に怒りをぶつけてしまう。

 

 

 

対策として、心の浸潤性が高すぎる人は、他人や周りの環境に対する期待値を下げると良い。

 

そして、割り切り思考(課題の分離)を意識する。

 

「自分の思考や感情」と「他人の思考や感情」が、100%合致する事は絶対にないんだから、コミュニケーションの中で発生する「相手と自分の価値観や解釈のズレ」を許容する。

 

 

 

あと、誰かに何かを期待する時は、明確に「あなたには、こういう事を期待している」と伝えて、論理的に「こういう風にしてほしい」と説明する練習をする。

 

同時に、相手が有する「自分への期待」にも目を向けるように心がける。

 

 

 

自分で自分のことを「怒りっぽい」と自覚している人は、まずは他人への期待値を下げてみる。

 

そして、人と言葉を交わす時は、「お互いの考えや気持ちを分かち合う事の出来るコミュニケーション」を意識して、「相手との価値観や解釈のズレを許容するマインド」で会話をすると、怒りから解放されると思う。

 

 

 

せっかく生きているんだから、「怒り」ではなく「笑顔」に、「責める」よりも「包容する」に、「疑う」より「信じる」に焦点を置いて、明るく楽しく生きて行きたいよね♪

 

もし、ご支援を頂けるのなら、下記のリンクを経由してamazonか楽天で何でも良いのでお買い物をして頂けると、当ブログに収益が発生しますので、よろしくお願いします。

 

【amazonリンク】

【楽天リンク】

 

下記のボタンを1日1回クリックして頂けると、にほんブログ村のランキングがアップしますので、よろしくお願いします。

 

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村