Laugh & be happy

臨床心理士と公認心理師の有資格者です♪

本要約系チャンネルについて思う事を書いてみた。

 

※このブログ記事は自分用のメモです。

 

ある事柄を「知る」ことや「表面的に理解する」ことは、AIでも可能だけど、「深い理解を行う」ことは、人間の心が持ち得る特有の高度な認知的プロセスであり、人間にしか出来ない事だと私は考える。

 

ここで言う「深い理解」とは、単なる「記憶や情報の再現」ではなく、「知識を自分の言葉で言い換えたり、統合して要約したり、さまざまな視点や文脈からの問いに対応出来る状態」を指す。

 

 

本要約系チャンネルで紹介される情報には有用性がある事は認める。

しかし、その情報を単に「知っている」に留めるだけでは不十分だ。

重要なのは、そこで得た知識について深く考察し、自分の中で内在化して活用できる状態にする事である。

言い換えれば、知識を認知的に操作し、新たな状況や課題に応じて柔軟に応用できる能力が求められる。

 

仮に、本要約系チャンネルを視聴し、そこで紹介された本の内容を知ったとしても、そのテーマについて深い質問を受けた場合、自分の中でその内容を十分に咀嚼し、構造化出来ていなければ適切に回答することは困難だと思う。

この例は、情報の単なる記憶と深い理解の質的な違いを明確に示している。

そして、この点は、臨床心理学の学びにも共通する。

理論やデータを単に暗記するだけではなく、それを自分の言葉で説明し、さらに実践の場において具体的に適用できる能力が求められる。

 

例えば、ある心理学理論を学習した場合、それを具体的な事例に当てはめ、適切な解釈や介入法を導き出すプロセスが重要だ。

このような実践を通じて初めて、知識は「単なる情報」から「実践的な理解」へと昇華される。

 

臨床心理士が患者さんやクライアントさんと向き合う際にも、知識をそのまま提示するだけでは十分ではない。

 

必要なのは、理論や知識をその場の文脈に適合させ、個別のニーズに応じた柔軟な対応を可能にする力だ。

こうした応用能力を培うためには、知識を深く理解し、認知的に操作可能な形で保持することが不可欠と言える。

 

以上の観点から、情報に対して、「ただ単に知っているだけ」と「深い理解」の違いを意識し、知識を実際の場面で活用する事が出来る形に内在化する重要性を改めて強調したい…と思う、今日この頃です。

 

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