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臨床心理士と公認心理師の有資格者です♪

多文化共生の負の側面と、参政党が「日本人ファースト」を掲げて多くの支持を集めた理由を、臨床心理士の目線で解説します。

アメリカは移民の国で、「多様性が力になる」と言われている。

 

それ自体は、とても素晴らしい考え方だと思う。

 

いろんな文化や背景を持った人たちが集まって、混ざり合って、協力し合うことで、新しい価値が生まれる事も多いからね。

 

でも今日は、少し違う角度から多文化共生の難しさや課題について考えたい。

 

埼玉県の川口市や蕨市には、トルコ系やクルド系の移民の方たちが多く暮らしている地域があるけど、日本に来た外国人の多くは、基本的に、異なる言語や文化の中で生き抜く為に、お互いに助け合い、同じ国や宗教の人たちと固まって暮らすようになる。

 

これは当然の事だし、人間の自然な行動とも言える。

 

でもその結果、日本語をあまり使わない地域ができたり、イスラム教の習慣と日本の生活習慣の間にすれ違いが生まれたりする事もある。

 

そうなると、そこは日本の中の別の国のようになってしまって、日本人との交流が難しくなる場合もある。

 

その結果として、外国人にとっては、小さな母国のような空間が形成され、日本語が共通言語として機能しにくい地域や、イスラム的戒律と日本の慣習との間で摩擦が生じる地域が点在するようになる。

 

やがて、これが進行すると、日本の地域社会や文化、そして言語と断絶した並行社会が出現する事になる。

 

並行社会は、多様性の結果として生まれる必然的な現象である…が、しかし、そこに国家的一体感の希薄化や、社会的信頼や友愛の分断といった深刻な影響が生じる事も私たちは忘れてはならない。

 

共通の価値観や言語、社会的な規範やルールが共有されなくなれば、社会の中で共に生きるという実感が持ちにくくなる。

 

結果として、日本人と外国人との関係性の悪化、行政サービスや治安維持などの分野においての摩擦や機能不全が顕在化する危険性がある。

 

こうした問題を「外国人が増えると日本社会が悪くなる」と言った問題提起ではなく、構造的な問題として捉える視点が重要だと思う。

 

ある地域に特定の外国人や宗教の移民が集中することで、地元住民から切り離された「異国の社会」がつくられてしまう事は、埼玉県の川口市や蕨市を見れば容易にわかる事。

 

トルコ系やクルド系の外国人の方々にとって、母国の言語や慣習、宗教を保ったまま暮らせる地域、それ自体は、彼らにとって心理的な安全基地となる貴重な場所でもあるんだけど、でも、その反面、日本人にとっては、「言葉が通じない」「価値観が噛み合わない」という不安や戸惑いが積み重なり、やがて無意識のうちに心理的距離感や排外意識(よそ者意識)を生む事に繋がる。

 

こうした心のすれ違いが、やがて地域の分断や不信感、文化的摩擦として表面化してしまうと思う。

 

また、文化の違いが、家族間の葛藤やアイデンティティの揺らぎを生むリスクもある。

 

たとえば、外国人労働者の子どもが、家では親の文化に従うよう言われるが、学校では日本の文化に合わせなければならないと言った二重拘束に悩む場面とか。

 

このような中で、外国人労働者の子どもたちは、「自分はどこに属しているのか」という不安に直面し、自己肯定感を失ったり、周囲との距離を感じたりする事もある。

 

つまり、多文化共生とは、国家レベルの政策であると同時に、日本に暮らす一人ひとりの心の問題でもあると言える。

 

文化や言語、そして宗教が異なるということは、それだけで、「自分はわかってもらえない」とか、「自分は拒絶されるかもしれない」と言う不安や恐れを生みやすい。

 

だから、多文化共生社会では、人と人との信頼関係の形成に、繊細なケアが求められる。

 

また、「多文化共生=良い」とするリベラル的な言説の影で、「本当は、多文化共生に違和感があるけれど、それを発言すると差別主義者とレッテルを貼られてしまうため、口にしてはいけない」と感じる人が増えると、社会全体が感情を抑圧し、内側にストレスをため込む構造になってしまう。

 

外国人労働者や外国人観光客の方々が日本に急速に増えている現状に対して、実は不安や恐怖を感じている人は少なくないが、ただ、その感情を言葉にしようとすると、「排他的で差別的な人間だと批判されるかもしれない」と感じてしまい、怖くなり、自分の気持ちを口に出す事にブレーキがかかる日本人も多いように思える。

 

少しでも多様性や多文化共生を否定する考えは、絶対に言ってはいけない空気が広がると、社会全体が自分の感情を抑圧し、どんどん内側にストレスをため込む構造に陥ってしまう。

 

増えすぎる外国人労働者や外国人留学生、そして外国人観光客に対して、不安や恐怖を感じること自体が悪いわけではない。

 

異なる文化や言語、今まで馴染んでいた日本らしい生活環境の変化に戸惑ったり、知らないものに不安と恐怖を抱いたりするのは、ごく自然な心理的防衛反応なのだから。

 

大切なのは、それを差別や攻撃に結びつけずに、安心して話し合える土台が社会にある事だと思う。

 

人は異なる文化や言語を有する外国人に対して、自然に不安感や違和感、そして恐怖感を抱くものなのに、それを口にできない社会では、感情の出口がふさがれてしまい、無意識のうちに抑圧やストレスが蓄積されていき、更に言ってはいけない空気感が広がると、社会全体がじわじわと負の感情を内側にため込み、そして、それはモヤモヤとした葛藤や怒りが渦を巻くように、日本人の心をネガティブに蝕んでいく。

 

この状況こそが、日本社会の見えない分断を深めていると思う。

 

そして、このような背景の中で、参政党が参議院選挙で「日本人ファースト」といったメッセージを掲げた事で、多くの人々の支持を集めた。

 

それは、多くの日本人の抑圧されていた感情に、参政党が救いの言葉(日本人ファースト)を与えた事が大きかったのではないかと感じる。

 

つまり、急激に増加する外国人労働者や外国人留学生、外国人観光客の存在や、リベラルが賛美する多文化共生に不安や疑問、恐怖の感情を有する日本人に、参政党は、「あなたのその感情は、おかしくないんだよ」と示すような、心理的な承認があったのだろう。

 

臨床心理士の目線で言えば、多文化共生を実現する為には、異文化理解の知識だけでなく、「違いを受け止められないときの自分の感情」にも気づき、言語化し、外国人と本音で対話する事が求められ、その為には、安全に自分の主張を語れる場所が絶対に必要だと思う。

 

多文化共生を本当の意味で実現するためには、文化の違いに関する知識や理解だけでは足らない。

 

私が一番大切だと感じているのは、その違いに戸惑ったとき、自分の心にどんな感情が湧いているのかに気づき、それを正直に言葉にして、外国人と丁寧に対話していく姿勢だと思う。

 

でも、そうした感情を安全に言葉にするためには、本音を語っても否定や非難されない安心できる場所が必要で、それがなければ、人はだんだんと感情を内側に押し込み、やがて怒りや不満となって、他者に対して強い反発や拒絶を抱くようになってしまう。

 

特に、文化や価値観が異なる人々が一緒に暮らす多文化共生社会では、こうした小さな感情のすれ違いが、次第に大きな摩擦へとつながっていくことも珍しくない。

 

もし、私たちが、「多文化共生に疑問や違和感を抱いてはいけない」とか、「絶対に外国人差別に紐づくような言動は許されない」という空気の中で、感情を見ないふりをし続けるとしたら、それは、いずれ日本人と外国人との間に恐ろしい衝突を引き起こす事になるだろう…。

 

多文化共生とは、ただ日本人が外国人と同じ場所で共に暮らすと言う意味ではなく、異なる文化や価値観を持つ者同士が、ときにすれ違い、ときに傷つきながらも、歩み寄り、理解と共感を重ねていく営みだと思う。

 

だからこそ、それは決して簡単な事ではない。

 

私たちは外国人とわかり合いたいと願う一方で、異なるものに対して戸惑いや不安、そして恐怖を抱く。

 

これは決して差別ではなく、ごく自然な人間が有する防衛反応だ。

 

だから、その気持ちにきちんと向き合い、受け止める機会がないまま、社会全体が急激な変化に直面すれば、心の中にひずみや葛藤が蓄積されて行く事になる。

 

現在の日本では、「文化の違う者同士が、どうすれば共に生きて行けるのか」という問題の答えがまだ十分に見いだせないまま、外国人の受け入れが急速に進められている。

 

このように、日本人と外国人が共に生きるための準備が整わないまま、多様性だけが先行して拡大していく状況こそが、多文化共生の負の側面と言える。

 

本当の意味での多文化共生には、一人ひとりが自分の感情を丁寧に見つめ、安心してそれを表現できる社会的な土壌が必要で、そのような環境がなければ、見えないところで不安や不信が広がり、いずれ日本人と外国人との間に、深刻な分断を生む事になりかねない。

 

「文化が違う者同士がどう共に生きるか」と言う課題が解決されないまま、外国人の受け入れが急速に進んでいるという現状は、まさに多文化共生の負の側面の核心である…と思う、今日この頃です。

 

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