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臨床心理士のジレンマ

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社交不安障害を抱えている患者さんのカウンセリングをして思ったこと。


患者さんが訴えている症状は、朝起きたら息が詰まるような重苦さと陰鬱さで腕や脚が重く感じ、一歩外へ出たら、亡霊がひしめき合うように徘徊しているような光景が目に飛び込んでくるとのこと。

 

うつ病を併発している可能性が高い。社交不安障害とうつ病は区別しにくい。あるメンタルクリニックで「うつ病」と診断されても、別のメンタルクリニックでは「社交不安障害」と診断されるケースもある。

 

臨床心理士は診断や薬の処方等は出来ない。臨床心理士が患者さんのパーソナリティや知的能力などをアセスメントし、その結果をもとに医師が診断を検討する事はあるけど…。

 

どんなに「患者さんのため」と思っても、基本的に精神科医の下請けである臨床心理士が、自分の立場や役割以上に出しゃばって意見する事は差し出がましい。

 

久しぶりに心理職業務に従事して感じる、ジレンマ…。

 

それから、久しぶりのカウンセリングの場で「怖いな」って思ったのは、患者さんの感情に巻き込まれそうになったとき。カウンセリングにおいて共感は大事だけど、感情移入はしてはいけない。

 

カウンセリングでは患者さんに自分自身を見つめ直せるような「きっかけ」を与えなくてはならない。なので、できる限り患者さんの感情に近付いて、適切なフィードバックを返しながら話を聴く。だけど、そうやって共感しながら話を聴いているうちに、感情移入しそうになるんだよね。

 

臨床心理士はカウンセリングの時に、自分の感情が揺さぶられないように常に心の健康を保っておかないといけない。

 

むつかしいなぁ~。

 

精神科医や臨床心理士が心を病むのは、無意識に患者さんの精神のエキスを吸収しているから…?

 

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