Laugh & be happy

臨床心理士と公認心理師の有資格者です♪

外国人労働者と人手不足という錯覚

人手不足だから、外国人労働者を増やすしかない。

 

この言葉を、最近よく耳にする。

 

でも、心理学的に見ると、これは合理的な判断というよりも、短期的な安心を求める心の動きである。

 

どうやら日本は、企業も政治も、そして私たち自身も、人手不足(今の苦しさ)を早く解消したい、という現状回避バイアスに支配されているようだ。

 

確かに、最低時給で雇用できる外国人労働者を大量に受け入れれば、目先の人手不足は解消される。

 

しかし、同時に企業は、肉体労働者を安く雇える社会的な構造を手放さなくなり、結果的に日本人の賃金は上がりにくくなる。

 

これは経済の問題であると同時に、人間の報酬系の心理でもある。

 

少ないコストで成果(ブルーワーカーの確保)が得られる快感は、依存のように企業の意思決定を麻痺させていく。

 

今の日本の人手不足の本質は、人がいない事ではなく、氷河期世代や団塊ジュニア世代に資本を投じて、育てる努力を省いてきた事にある。

 

安い労働力(最低時給で雇用できる外国人労働者)という麻酔で、目の前の現実を誤魔化している限り、日本社会は成長しない…と思う、今日この頃です。

 

loveandfreedom.hatenadiary.com

 

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