人は恵まれた状況や他者の善意に対して、過ぎ去りし日々の中で徐々に麻痺していく。
人は恩恵を受けることが日常化すると、それが当然のように思えてしまう。
人にしてもらっていることが当然のように感じられ、そのありがたさを忘れてしまう。
それはまるで、贅沢に慣れた人が贅沢を享受することを当然のこととし、贅沢そのものに価値を見いだせなくなる様子に似ている。
感謝することの喪失は、人間関係の希薄化や共感の欠如を招き、結果として人々の心の隔たりを深めていく。
しかし、この現実を嘆いても仕方がない。
むしろ、人は意識的に感謝の心を持ち、相手への感謝を常に思い起こすべきだと思う。
感謝の念を忘れずに、相互の絆を深めることこそが、人間の幸福である、と思う…今日この頃です。