「もう人生に楽しいことはないのかな?」
そんな生き辛さが心に広がりつつも、なお希望の灯を揺らめかせたいという願望が胸中を駆け巡る。
朽ち果てゆく人生の暗闇に立ちながら、それでもなお希望の欠片を握り締めたい。
喪失の悲嘆が胸を押し潰そうとする中、身体の奥底で、喪失感や未達感が悲しみと共に蠢く一方で、その不確かさにもかかわらず、新たな道が広がるかもしれないという微かな光に、心は揺れ動く。
苦悶の淵にあっても、未知の未来が微笑むかもしれないという薄い希望に、最後の魂を燃やしたい。