ドイツで看護師がワクチンの代わりに食塩水を投与する事件が発生した。
Germany fears thousands got saline, not vaccine from nurse
Authorities in north Germany have asked more than 8,000 people to get repeat Covid vaccinations because a nurse is suspected of having injected saline instead of vaccine in many cases.
Police are investigating the nurse's actions at a vaccination centre in Friesland, near the North Sea coast.
Initially just six people were believed to have received the harmless salt solution there in March and April.
Many of those affected were aged over 70 - a high-risk group in the pandemic.
ドイツの北西部で当局は、8000人以上の住民に対してワクチンの再接種を呼びかけている。その理由は看護師が新型コロナウイルスのワクチンの代わりに食塩水を住民に投与した疑いが出ているからだ。
警察の捜査によると、フリースラントのワクチン接種センターで働いていた看護師からワクチンを受けた6人が、食塩水（人体に無害）を投与されたとみられている。
再接種の対象となっている人は多くが感染リスクが高いグループの人達（70歳以上の高齢者）だという。
この看護師はワクチンの入ったガラス管を床に落とした事を隠すため、6人に食塩水を与えたと認めており、更に、ソーシャルメディアでドイツ政府の感染症対策を批判していたと、地元の新聞が報じている。
ドイツでは反ワクチン主義者の抗議が多発しているが、この問題の看護師の動機が政治的なものか、どうか、まだ分かっていない。
ワクチン接種が進む欧州では、飲食店の利用時などでワクチン接種証明書、もしくは検査の陰性証明書の提示が求められる動きが加速している。
これまでワクチン接種を避けて来た人は、陰性証明書を提示する事を選択していた。しかし、ドイツでは無料検査を廃止する事で更なるワクチン接種を促すようだ。
ドイツ政府は１０日、新型コロナウイルス対策として今年春から実施してきた市民向けの無料の抗原検査を１０月１１日から原則として有料とすることを決めた。無料検査の廃止により、ワクチン接種の普及を促す。
ドイツの感染者が多い地域では、飲食店の屋内利用や屋内施設の行事への参加などに陰性証明やワクチン接種の証明提示が求められる。独政府は、無料検査の廃止は全市民にワクチンを供給する体制が整ったためだとしている。
日本でも、「ワクチンの接種を受けなければ差別されるか？」という問題が少しずつ議論されているが、欧州では、ワクチン接種の有無で行動に差が明確につけられるようになってきた。
このようなワクチン接種の事実上の義務化が加速すれば、自由の制限だとして反ワクチン主義のデモも多発するだろうね。
今後の日本でもワクチン接種をめぐって、世論が真っ二つに分かれる可能性があるだろうな～。
