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親が貧乏だと子供は不幸になる?

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東京オリンピックは盛り上がって終わったが、コロナ問題や格差問題など、日本が抱えている深刻な問題は何も解決していない。

 

東京はタワーマンションが林立する一方で、毎日の生活に不安を抱えている非正規雇用で低所得のアンダークラスの人も多い。

 

文部科学省の学校基本調査(確定値)によれば、2020年度の大学進学率は短大も入れると58.5%に達し、過去最高を記録した。

 

そして、親の給料はこの30年間全然上がっていないのに、私大の授業料はどんどん高くなっている。つまり、子供の進学は学力だけではなく、親の経済力がないとそもそも無理なのだ。親の経済力によっては進学そのものを、最初から諦める子供もいる。

 

親に経済力がなくても、どうしても大学に進学したい子供達は奨学金を借りるしかないが、大企業に就職できる学生は一握りで、多くは卒業後に給料の安い会社にしか就職できなかったり、フリーターになる。その場合には、自分の生活費と奨学金の返済というダブルの苦しい支払いを課せられる事になる。

 

この現実に直面すると想像しただけで、貧乏家庭の子供達は学習意欲がなくなってしまうだろう。

 

 

「貧乏だから、どうせ自分は大学に行く事は出来ない」


「どうせ努力しても貧乏家庭の子は貧乏だ」

 

 

親が貧乏だと、子供は「社会の中で自分がどのポジションにいるのか」が分かってしまう。有名大学に行けるのは、本人の学力や努力だけの問題ではない。どんなに学力優秀で医学部に行きたいと子供が夢を持っても、貧乏な親ではその学費を払うことは不可能だ。つまり、遺伝子のように貧乏も裕福も遺伝する、と言える。

 

親が貧乏であるというだけで…

「大学に進学できない」

「給料が安い底辺労働に従事するしかない」

「結婚もできない」

という地獄のルートが確定してしまうようなものだ。

社会は、これを自己責任として切り捨てるのか?それで良いのか?

 

この絶望的な格差社会で、貧乏家庭の子供達に「夢と希望」を与える事が出来るのは「政治力」だけだ。政治家が本気にならなければ、この絶望的な格差社会を変える事は出来ない。

 

 

ガースー、分かるか?

 

分からないだろうな…。

 

 

日本の政治家は「格差拡大」「貧乏家庭に生まれ育った子供の絶望」の深刻さを分かっていない。