「精神科医や臨床心理士は、患者さんを褒めるべきではない」
「患者さんが、褒めて欲しいと思ってクリニックに来るようになるのは、良くないから」
という意見がある。
なるほど。
精神科医や臨床心理士から褒められたら、患者さんは次から「そうされることを目的にしてしまう」と言うことか…?
もし、そうだとして、精神科医や臨床心理士が発する言葉の中に、「この患者さんを褒めて、それにより治療につなぎとめよう」という類の作為がそこに混在すると、確かに褒められた患者さんは、「褒められるという快楽」がクセになって、もっと褒めて欲しいと言うモチベーションでクリニックに来るようになるかも知れない。
こうなってしまったら、精神科医と臨床心理士の言葉に、治療的な価値は失われてしまうだろう。
では、精神科医や臨床心理士は、どんな時でも「患者さんを褒めてはいけない」のだろうか?
褒めるではなく、敬意を払うマインドで言葉掛けをすれば良いと思う。
例えば、患者さんが書いた字が綺麗だったとき、「字がお上手ですね」と伝える。
これは「褒めている」という意識ではない。
リスペクトしてそれが言葉として出るだけだ。
この場合、患者さんがその日から、「褒めてもらいたくてメンタルクリニックに通う」と言うことはおそらくないと思う。
精神科医や臨床心理士は、何気なく患者さんの能力の高さを知ったときは、褒めるという上から目線の感情ではなく、リスペクトの感情で敬意を払う言葉掛けをするべきだ。
それによって、患者さんは精神科医や臨床心理士からのポジティブな感情を体感することが出来る。
個人的に思うことなんだけど、精神科医や臨床心理士と患者さんの関係性を良好に維持する為には、緩やかな陽性転移や陽性感情が必要だと思う。
これが全くない状態で維持される、精神科医や臨床心理士と患者さんの関係性は、ある意味で事務的だったり味気ないものとなったりする危険性がある。
精神科医や臨床心理士に認められている感じが全くないと、患者さんのメンタルは、癒されない、と思う…今日この頃です。
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