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新しい環境に飛び込んで人生を変えるには…?臨床心理士が解説します。

 

私たちの身体と心の状態を一定に保つために働く、自然な機能の一つが、「恒常性維持機能(ホメオスタシス)」である。

 

恒常性維持機能は、生物が「一定の安定状態を保ち続けようとする本能的な機能」で、この機能が働くことで、例えば、身体的なことで言えば、体温や血糖値などが一定の範囲内に保たれるし、精神的なことで言えば、同じ環境で同じことをやり続ける。

 

 

 

新しい職場や環境に移ろうとしたり、新しい仕事や勉強を始めようとすると、恒常性機能に反することになり、脳は新しい状況に適応するため、変化に対応しようとして働くのだが、このとき、「過去の環境や状況」に慣れ親しんでいるため、新しい環境、新しい人間関係、新しいコトに、強い不安や恐怖を感じてしまう。

 

また、変化に対応する為に脳はエネルギーを消費することになり、これによってストレスが生じる。

 

 

 

人間の脳は、自然と「変化に対する抵抗」を感じる傾向があり、エネルギーを節約する為に「安定した状態」を好む。

 

そして、新しい環境に適応する為には、大きなエネルギーを消費する必要があるので、変化に対する抵抗感が生じる。

 

また、脳は安定した状態を維持するために、常に環境を予測しているので、新しい環境に移ると、脳はその環境で発生する様々なことを明確に予測できず、それゆえ、不確実性や未知の要素に対して不安や恐怖を感じる。

 

さらに、新しい環境に対する不安や恐れが、自信や動機を減退させる危険性がある。

 

つまり、自分自身がその環境に適応できるかどうかに明確な自信を持てず、「失敗した場合のリスク」を恐れて、現状維持を選ぶことは良くあることだ。

 

 

 

では、どうすれば良い?

 

 

 

脳は、「恒常性を維持するために、環境を安定点」として認識しようとする。

 

これは、脳が「自分自身がどのような環境にいるのか」を常に把握し、その中で適切な反応をとるために必要な仕組みだ。

 

 

 

例えば、自分が日常的に過ごしている家は、脳にとっての安定点として認識されているので、この場合、脳はその環境に慣れており、周りの状況や物事から受け取る刺激に対して、簡単に適切な反応をすることができる。

 

 

 

しかし、「新しい環境」に移ると、脳は「新しい安定点」を見つけなくてはならない。

 

この新しい安定点を見つけるまでに、挫折する人が多い。

 

 

 

恒常性維持機能が働くと、脳は安定した状態を維持するために、「新しい環境に適応するために必要なエネルギー」を節約しようする。

 

そのため、新しい環境に移ることに、抵抗感やストレスを感じてしまう。

 

 

 

また、脳は「環境を予測することで安定した状態を維持」しようとするため、「予測が難しい未知なる環境」に対しては、「不安や恐怖」を感じてしまう。

 

ゆえに、新しい環境で何かに挑戦したいと思っていても、恒常性維持機能が発動されてしまい、不安や恐怖を感じて、多くの人が結局は現状維持を選択することになる。

 

 

 

ということで、不安や恐怖に負けないで、新しい環境に適応するためには、「恒常性維持機能に対して適切な対処」をする必要がある。

 

例えば、新しい環境に適応して慣れる為に、必要な情報を集めたり、その環境の中にいる人と積極的にコミュニケーションをとったり、自分が何を達成したいのかを明確にして、目標を設定し、その目標を達成するために必要なスキルを身につけるなどの取り組みが必要となる。

 

 

 

それから自分で自分を励ますことも大切だ。

 

自分自身に対して、笑顔で

「怖くない」

「きっと上手く行く」

「新しいことに挑戦すると自分は成長できる」

と言うポジティブなメッセージを送り、自信をつける。

 

 

 

あと、新しいことに対して「興味や関心、好奇心を抱き、積極的に取り組むマインド」を持つと、脳は新しい環境に対して適応しやすくなる。

 

これは、新しいことに対して興味や関心、好奇心を抱くと、能動的になって、不安や恐怖の感情が緩和されて、脳が「新しい環境に慣れるために必要な神経回路」を形成することができる為だ。

 

 

 

「新規開拓性や新規探索性の精神」に焦点を置いて、未知なる環境に対して前向きなマインドを持つことで、恒常性維持機能に対処することが可能になる。

 

恒常性維持機能に対処することが出来たら、どんどん新しいことに興味を持つことが出来るようになるし、自分自身にチャレンジすることも楽しくなる。

 

そうなると、脳は新しい環境に益々適応しやすくなる。

 

 

 

人間は、新しいことに挑戦することで、脳を成長させることが出来るし、新しい神経回路を形成することも出来る。

 

これにより、脳は柔軟性を持ち、新しい状況に適応する能力を身に付けることが出来るようになる。

 

 

 

結論!

 

 

 

新しい環境で何かに挑戦したいと思っていても、「恒常性維持機能が発動されてしまい、不安や恐怖を感じて現状維持」を選択しようと思ったときは、「新規開拓性や新規探索性の精神に焦点を置いて、未知なる環境」に対してポジティブなマインドを持とう。

 

新規開拓性や新規探索性の精神に焦点を置いて、新しいことに興味を持ち、自分自身にチャレンジすることで、脳は「その状況を新しい安定点」として認識することが出来る。

 

 

 

そう!

 

大切なのは新規開拓性と新規探索性だ!

 

新規開拓性や新規探索性を意識することで、自分自身に挑戦することができ、恒常性維持機能の影響を受けにくくなって、不安や恐怖を乗り越えて、新しいことに挑戦できる、と思う…今日この頃です。

 

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