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自己抑制は健康的であり、防衛機制の抑圧は非健康的である。

 

心理学的な概念である「自己抑制」と「抑圧」について、考えてみた。

 

 

 

自己抑制能力とは?

自己抑制能力は、自分の欲求や衝動を抑制して、目的や目標を達成するための能力のこと。

 

人間は特定の反応を抑制することができる能力を有する。

 

例えば、一般的には食べ物が目の前にあると、食欲を抑えることが出来ないと思う場合でも、人はそれを我慢できる能力を持っている。

 

この能力(自己抑制能力)がなければ、人は食べ物に手を伸ばし、食べてしまうだけでなく、「そのような欲求」を持っていること自体に気付くこともできない。

 

この自己抑制は、人間が特定の問題行動を自制する能力でもあり、欲望や欲求を我慢することができる能力だけではなく、怒りを抑えて冷静に対処する能力なども含まれる。

 

自己抑制能力は、健康で社会的な生活を送るために必要な能力であり、大人が成熟した行動を取るためにも重要である。

 

 

 

抑圧とは?

抑圧は防衛機制のひとつで、自分の内にある不快な感情や欲求を意識から排除することで、精神的な苦痛を和らげようとする心理的な機制のこと。

 

例えば、自分が他人を嫉妬していることに気付いたときに、その感情を完全に否定して、自分には嫉妬心がないかのように振る舞うことが防衛機制の抑圧の一例で、この心理的メカニズムは、短期的には精神的な負荷を減らすことができるが、長期的には自己認識や感情調整の問題を引き起こす危険性がある。

 

 

 

まとめ

自己抑制は自分の欲求や衝動を認識し、それを抑制することで目標を達成する能力であり、一方、防衛機制の抑圧は、精神的な痛みや不安を回避するために、感情や欲求を無視する行為であり、心理的な問題を引き起こす危険性がある。

 

 

 

自己抑制は、意志力を使って自己を制御することで、成長や目標達成につなげる。

 

健康的な食生活を維持するために食べ過ぎを我慢する、勉強に集中するためにスマホを使わないようにするなど、セルフコントロールすることで、自分自身の目標達成や健康維持につながる。

 

 

 

一方、防衛機制の抑圧は、感情や欲求を抑え込んでしまうため、ストレスを抱えやすく、長期的には心理的な問題を引き起こす危険性がある。

 

悲しみを感じないようにするために、感情を押し込めてしまうと、うつ病や不安障害などの精神的な問題を引き起こすリスクが発生する。

 

したがって、自己抑制は健康的であり、防衛機制の抑圧は非健康的であると言える。

 

 

 

ただし、どんな時でも「自己抑制バンザイ」とは言えない。

 

自己抑制が過剰になるとストレスや不安を引き起こすことがあるので、バランスを保ちながら自己抑制することが重要である、と思う…今日この頃です。

 

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